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クリニック予約のヒント(4)病院での利用

クリニック予約の
疑問に答えるシリーズ

シリーズ「クリニック予約のヒント」では、よくある質問・疑問に対して端的に回答していきます。

4回目となる今回はこちら

Q:アイチケットは「診療所・クリニック向け」予約システムと紹介されることが多いようですが、「病院向け」ではありませんか?

では、参ります。

病院における活用事例

ご指摘の通り、アイチケットの予約システムは「診療所・クリニック向け」であって、「病院向け」と紹介することは稀です。しかし、病院における活用事例もございます。

例えば、関東のとある病院では「小児科外来向け」として、また西日本のとある病院では「耳鼻咽喉科外来向け」として、アイチケットの予約システムを活用されています。他数か所の病院でご利用いただいておりますが、その多くは順番予約での利用、かつ特定の科目に限定したご利用となっているのが特徴です。

総合病院と診療所

診療所におけるアイチケットの予約システム導入実績は2000件以上、対して病院での実績は比較すると非常に少ないので、少なくとも現時点では「診療所・クリニック向け」と考えるのが自然ではございます。この違いはどこから来るものなのでしょうか。

各病院様のご事情にもよりますので、理由は皆一様ではございませんが、多くは施設の規模感が与える運用の違いが、活用のしやすさに影響しているものと思われます。

例えば、複数の科目を含む総合病院では、一般的に総合受付と各科の受付が、それぞれございます。ドクターも各科にそれぞれ、患者様が一度に複数の科目を受診される場合もございます。一方、診療所・クリニックでは、第一標榜科目を中心とした科目で構成され、受付自体は1ヶ所、ドクターも1名で対応されていることが多い、といった違いがございます。

順番予約の可能性

これらの違いから、総合病院ではクリニックのようにシンプルな仕組みで、「待ちやすさ」を解決しにくい場合もございます。シンプルな仕組みの代表選手-順番予約を前提としても、「総合受付に来た順番が、各科に到着する順番と異なる」、「複数科目の診察を受ける場合に、どちらの科目で先に呼ばれるか状況による」など、少なからず判断に迷う部分が出て来ます。

では、このような場合、どうすれば良いのでしょうか?

まず、課題が「待ち時間の長さ」など、待ちやすさに関する部分であれば、基本的な考え方はクリニックの場合と大きく変わりません。「どこに待ち列ができやすいか」というポイントを見抜き、ピンポイントで順番を配布できれば、順番予約で待ちやすくすることができます。ここでの条件は、「概ね順番になっている」ということ。複数の科目を扱う総合病院でも、「特に混雑が目立つ科目」にスポットを当てて、各科をそれぞれ独立したクリニックのように扱うことができれば、シンプルな順番予約が効果を発揮します。

複数科目を受診する

しかし、実際には解決が難しいケースもあります。その代表選手-複数科目を受診する患者様の対応については、残念ながら簡単には解決できません。

シンプルに考えるのであれば、複数の科目を受診する場合は、複数の番号を持つ必要があります。しかし、取り違え・思い違いのミスも発生しやすくなりますので、それで待ちやすくなるかと言えば微妙なところです。とは言え、1つの番号をすべての科目で流用しようとすれば、番号自体が順番の意味を失い、ただの整理券となってしまうことから、簡単に待ちやすくなるとは言えません。

つまり、「限定された一部の科目のみ」で利用した場合に、待ちやすさが改善されるか否かが、判断の分岐点となって参ります。

時間帯予約の可能性

では、日時を指定した時間帯予約の活用はどうでしょうか?

時間帯予約では、順番予約のようにリアルタイムな状況を共有することは少なく、予約が成立した時点で「時間に合わせて病院に向かう」という患者様の動きが概ね決まります。

複数科目の予約を考えても、「同じ時間に予約を入れない」といった最低限のマナーは守ってもらう必要がありますが、患者様ご自身で、あるいはスタッフ様と相談の上で予約を決めていけば、理論上は特に問題ありません。

しかし現実には、「予約した時間を守ることができないくらい混んでいる」といった状況が多く発生します。すると患者様は、「予約した時間に行っても待つ」といった状態になりますので、予約自体が待ちやすさにつながりません。これは、病院・クリニックどちらの場合もそうですが、できるだけ多くの患者様を受け入れることを優先して「予約を詰めすぎてしまう」といった話は良くありますので、注意が必要です。

時間帯予約の場合は、1人にかかる時間も人数も上限を意識する必要がありますので、その点考慮した上で、概ね約束を守ることができれば有効にご活用いただけます。

アイチケットでも時間帯予約の機能やノウハウが充実して参りましたので、これからはもっと病院で活用していただいても良さそうな気がしますが、まだまだ知名度が及ばず、病院勤務の先生がご開業を検討される際も参考にしていただけるような、、

失礼しました。

このシリーズは「端的な回答」が条件でした。

本日のまとめに入りましょう。

Summary(まとめ)

  • アイチケットの予約システムはクリニックでの導入実績が多いが、病院での導入実績もある。
  • 総合病院で順番予約を活用するならば、各科をそれぞれのクリニックのように見立てると良い。
  • 複数科目を同時に受診する場合はシンプルな順番予約で対応するのが難しい。
  • 順番予約が効果的か否かは、特定の科目への導入で待ちやすくなるか否かによる。
  • 時間帯予約は詰めすぎず、時間を守れる状態で予約を受け入れることが重要。

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