クリニック予約のヒント(19)病院の発熱外来にネット予約
クリニック予約の
疑問に答えるシリーズ
シリーズ「クリニック予約のヒント」では、予約システムに関する質問・疑問に対して端的に回答していきます。
【19回目】となる今回はこちら
Q:病院の発熱外来でアイチケットのインターネット予約は活用できますか?年末までに間に合わせたいので、2週間で導入できるか次第でもあるのですが。
では、参ります。
できるか、否か。
実は近日、類似したお問合せが増えております。
状況的にお急ぎのご相談でございますので、まずは結論から申し上げます。
- 病院での発熱外来にアイチケットの予約システム(インターネット予約)は十分活用できます(都立病院様や市民病院様での導入実績もあります)。
- 2週間で導入が可能です(場合によってはより短納期の対応も可能です)。
それでは、詳しいご説明を進めて参りましょう。
共通する背景
皆様同じではございませんが、年末に向けた導入を比較的短納期でご希望される病院様で共通しておりますのは「電話対応を減らしたい」という点でございました。
電話対応の内容にも色々ございますが、弊社の予約システムを発熱外来に活用すれば、「発熱患者の予約・問い合わせ」に関して病院スタッフ様の負荷を軽減することが可能です。
ご活用いただける具体的な機能等につきまして、以下ご紹介して参ります。
iTICKETロボ(予約前問診)
中核となりますのは、「iTICKETロボ(予約前問診)」でございます。
「iTICKETロボ」はインターネット予約の入口に入る前に質問を提示し、患者様の回答内容に応じて誘導先を変えることができるという機能です(複数の質問を組み合わせることも可能です)。
この「iTICKETロボ」により、「直接話を聞かないといけない患者」なのか、「取り急ぎ空いている予約枠を押さえてもらう患者」なのか、切り分けることができます。
例えば、実際に導入いただいた某病院様では、「16歳以上の方」「体温 37.5℃以上」「咳嗽、咽頭痛、倦怠感等の症状がある」「呼吸困難感はない」「腹部症状(腹痛、嘔吐)はない」といった条件すべてに当てはまる方は発熱外来のインターネット予約に進み、1つでも当てはまらない方は病院の窓口に電話をするよう誘導しておられます。
優先的に電話対応が必要な患者様を絞りこみ、それ以外を速やかにインターネット予約に回すことで、電話対応の効率化が図れます。
iメッセージ
「iTICKETロボ」と相性の良い機能に「iメッセージ(メッセージ機能)」がございます。「iメッセージ」では、お知らせを掲示したり、スマートフォンアプリ向けにプッシュ型のメッセージ通知ができます。
例えば、諸々の注意事項を「iメッセージ」で掲示しておき、「事前に注意事項を読み、ご了承いただけましたか?」といった設問を「iTICKETロボ」で用意すれば、注意事項を確認した人は予約に進み、していなければ(注意事項が掲載されている)トップページに戻る、といった動線を描けます。
問診設定
「iTICKETロボ」では主に予約前の絞り込み・切り分けを目的とした質問を行いますが、「問診設定」ではインターネットで予約する際に、情報を集める「簡易問診」を設定することができます。
例えば「症状」「体温」「注意事項への同意」といった情報を残る形で集めておくことで、事前の準備を円滑に進められます。
短納期で対応可能な理由
ところで、一般的に予約システム導入の際に最も納期に影響するのが、「操作端末等、使用機器の調達」であることはご存じでしょうか?
院内にサーバーを設置する「オンプレ型」では考えられない程の短納期を実現できる最も大きな理由は、アイチケットが「クラウド型」の予約システムを提供していることによります。
「クラウド型」の予約システムでは、利用できる端末も様々です。
アイチケットでは「iPad」を推奨端末としつつ、端末レンタルサービスも展開しているため平時から操作端末を潤沢にご用意することに成功しております。しかしながら、近年価格の高騰が著しい業務用パソコンを毎回調達することが前提だったとすれば、恐らく同じレベルでは対応できておりません。
アイチケットはクラウド型のシステムを提供しつつ、操作端末を潤沢に確保できる環境を作り、安定的・継続的な短納期を実現しております。
納期に関わるセキュリティ
何をもってセキュリティが高い・低いとするのかにつきましては、様々観点がございます。しかしながら、「病院内のセキュリティは高く保たれなければならない」という点は、ほぼ一致する見解でございましょう。
そうなりますと、院内のネットワークを予約システムに開放するのは、なかなかハードルの高い話になって参ります。
「インターネット経由で」患者様からの予約を受けるその性質上、予約システムを院内ネットワークに入れることは「セキュリティ上のリスク」となり得ます。このため、セキュリティを考慮した院内ネットワークとの細かな調整が必要となり、結果短納期での導入は実現しにくくなります。
アイチケットでは、インターネット回線が付属したiPad端末をレンタルしておりますので、病院内のネットワークに干渉することなく別回線で予約システムが使えます。
別回線ですので、院内のネットワークを開放する必要もありません。従ってセキュリティを考慮した院内ネットワークの調整も不要となり、結果短納期での導入が実現できます。
患者様への浸透
大変ありがたいことに、アイチケットのスマートフォン用アプリは既に300万件以上ダウンロードされており、多くの方々に認知していただいております。
かかりつけのクリニック等でアイチケットの予約システムをこれまでに利用した方は、アプリ上の追加設定も簡単にできますので、患者様への周知浸透もスピーディーに進められます。
利用者の増加はスタッフ様の負荷軽減に直結しますので、この部分もシステムを導入された病院様にご評価いただけたポイントです。
いかがでしょうか?
アイチケットの予約システムはシンプルなところが長所ですので、病院全体を管理するような用途にはあまり適しておりませんが、近日いくつかの都立病院様・市民病院様で立て続けに導入いただけたことからも、発熱外来に限ったご利用に関しましては、病院様にも自信をもってお勧めできます。
それでは、本日のまとめに参りましょう。
Summary(まとめ)
- アイチケットの予約システムは、病院の発熱外来にも活用できる(都立病院・市民病院での導入実績有り)。
- 納期は早ければ2週間程度。場合によってはより短納期での対応も可。
- 発熱外来の電話対応を減らすために、iTICKETロボ・iメッセージ・問診設定といった機能が有効。
- 特にiTICKETロボは予約前に条件を切り分けられるので、スムーズに予約まで誘導できる。
- 短納期の理由はクラウド型であること、かつ端末を潤沢に確保しておける背景があるため。
- レンタル端末を使えば、院内ネットワークに干渉せずにインターネット回線が確保できる。
- 患者様へのシステム浸透がスムーズにできれば、スタッフ様の負荷軽減効果も早期から見込める。
- 投稿者: 佐藤三千代
- 予約システムの使い方
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